レディースホームFAQB.生理の異常〜出血に関するもの編

1.生理の量が多い、生理の時に血の塊が出る

 

 まず、たまたま今回だけ多いという場合ですが、この場合に考えられるのはホルモンバランスの崩れによるものでしょう。精神的あるいは肉体的なストレス、体調不良、夏バテなどが原因で起こることが多いものなので、心当たりとなる原因があれば、それに注意することで問題は解決します。
 また、「今回だけ少し生理が来るのが遅れた」という場合、もしくはピルを用いて生理が来るのを遅らせたりした場合にも生理の量が多くなる場合があります。大抵は一時的である場合がほとんどですから心配することはありません。
 (生理を遅らせることについてはこちらを参照)

 次に、妊娠ごく初期での流産という場合があります。
 この場合、出血の中に肉片のようなものを認めることがあります。
 しかし、出血が通常の生理のように自然に止まってくれば特に処置の必要もありませんし、このまま様子を見ていて良いと思います。
 

 さて、毎回出血の量が多いという場合には、子宮筋腫子宮内膜症子宮腺筋症子宮内膜増殖症などの疾患が疑われます。出血量が多くなるために鉄欠乏性の貧血を起こすことが多く、ひどければ輸血を考慮する場合もありますので、やはり病院を受診しておくべきでしょう。
 

 最後に、血の固まりが出る、という場合ですが、これは必ずしも出血量が多いということとはイコールではなく、むしろ子宮腔内に血液がとどまっている時間に関係があるものです。とどまっている時間が長いほど血液の固まりになりやすいということですが、もちろん生理の量が多くなることによっても血の固まりは出てきますのでお忘れなく。
 いずれにしろ、今まではなかったのに最近になっていつも血の固まりが出るというようでしたら、これは出血が増えたと判断した方が良いと思います。
 

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