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1.子宮内膜増殖症というのはどういう病気なのでしょうか |
子宮の内腔には、子宮内膜という細胞の集団が子宮内腔を覆うように存在していて、毎月増殖と剥脱・出血(=生理)を繰り返しています。 生理(月経)が終了する頃になると、卵巣には卵を育てる卵胞というものが形成され始め、この卵胞を形成している卵胞膜という細胞からエストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンが分泌されるようになります。卵胞が発育するのにつれてエストロゲンの分泌もどんどん増加し、排卵の直前にピークを迎えるようになります。 この結果、生理の量が多くなったり(過多月経)、生理に混じって出てくる内膜(魚のはらわたのように見えるものです)が異常に多くなったりという形で自覚するようになり、場合によっては生理痛の悪化が起こったり不正出血を起こすようにもなります。 さて、子宮内膜増殖症は現在3つのタイプに分類されています。 また、異型を認めるか否かという点に次いで重要視されるのが「月経があるか否か」という点で、更年期以降に子宮内膜増殖症が存在すること自体がハイリスク因子であると考えられています。したがって更年期以降に子宮内膜増殖症を指摘された場合にはそのこと自体が要注意すべきことであると考えて良いですし、適切な治療が必要と考えておいた方が良いでしょう。 検査についてですが、まず超音波で観察して子宮内膜が異常に厚みがあると思われたら、細胞診、及び組織診を行います。組織診は無麻酔下に子宮内面から組織を取ってくる場合と、全身麻酔下に内腔全面の組織を採取する(=子宮内掻爬をするのと同義)場合とがあります。 治療は、ホルモン投与(プロゲステロン単独投与)と手術治療(子宮全摘術)とがあります。 |
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