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1.正常なおりものと、異常なおりものの区別は? |
まず、正常なおりものというのは、無色透明あるいは白色で、無臭、当然かゆみや痛みは伴わないものです。下着やナプキンにつくと多少黄色っぽくなることもありますが、概して上記のようなものであると思って良いし、またこのようなおりものの場合には多少量が多くてもまず心配は要らないでしょう。 一方、異常なおりものというのは、かゆみや痛みを伴うこと、色が黄色や褐色であること、悪臭があること、べたつくなどの性状の変化があること、などがある場合でしょう。 かゆみがある、という場合には、カンジダ膣外陰炎、トリコモナス膣炎、細菌性膣外陰炎、 外陰コンジローマなどが可能性としてあげられます。それぞれの疾患については各疾患ごとに解説がありますので、それぞれの解説のページを参考にして下さい。また、かゆみの感じ方によるおおまかな鑑別はこちらを参考にして下さい。 色では、黄色、黄緑色などに感じたらまず異常があると疑って良いでしょう。 悪臭がある場合も同じく異常があると思って良いでしょう。 性状の変化では、代表的なのがトリコモナス膣炎での「(黄色い)水っぽいおりもの」でしょう。このほか、細菌性膣炎でも水っぽくなることがありますが、こちらはむしろ黄色くてべたついた感じとしての自覚の方が多いように思います。淋菌性のものでは特にべたついた感じが強くなります。 以上が、正常なおりものと異常なおりもののおおまかな鑑別です。
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