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1.カンジダについて |
カンジダというのは、真菌という、カビの一種に属する菌です。 カンジダが異常増殖する原因として最も多いケースは、「身体の抵抗力を落とした」という場合でしょう。 次いで良くあるケースでは、抗生物質を服用した後でしょう。 このほか、生理の前にかゆみが出て、生理が終わると治っているみたい・・、という症状として自覚される場合もあります。これはカンジダが酸性を好んで繁殖することに関係があり、生理前というのはプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で膣内が酸性に傾きやすいという理由から起こるものと考えられます。この場合は生理の終了とともに軽快してしまいますので特に治療は必要ないわけですが、毎生理ごとに同じ症状を繰り返すようでしたら、対応策としてまず第一に身体の抵抗力を落とさないように注意することです。ほかには、食事の栄養のバランスに注意する、この時期だけビデ洗浄をする、通気性の良い下着にするなどが対応策としてあげられますが、それでもダメという場合は産婦人科で先生に相談をして下さい。 ほかに、膠原病や花粉症、喘息などでステロイドホルモンを使用している場合にもカンジダが起こりやすいといえます。ステロイドホルモンには免疫機能を抑制する作用があるため、ステロイドを使って治療をしている時にはカンジダが起こりやすいので注意が必要でしょう。 カンジダでかゆみが起こる場合、多くの場合膣・外陰ともにカンジダによる炎症を起こしていると考えた方が良く、このため治療は抗真菌剤の膣剤と軟膏塗布を併用するか、あるいは軟膏塗布と膣洗浄を行うのが普通です。外陰部だけにカンジダが炎症を起こす場合もあり、この時には軟膏だけでも治癒することが可能ですが、大抵は膣炎を伴っていることが多いので膣炎の治療も並行する場合が多いでしょう。 性行為で感染をしますが、男性から女性へ感染することは少ないものです。 薬局で購入可能なフェミニーナ軟膏というものがありますが、これはカンジダに対しては効果はありません。 |
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主な「抗真菌剤」を以下に掲載しておきます。 <(ク)はクリーム、(軟)は軟膏、(ロ)はローション> |
軟膏
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アイコザール(ク)、アスタット(ク、軟、液)、アセント(ク)、アデスタン(ク)、アトラント(ク、軟、液)、アムリードD(軟)、エクセルダーム(ク、ロ)、エコナベール(ク、液)、エルシド(ク)、エンシェント(ク、軟、液)、エンペシド(ク、液)、オキナゾール(ク、液)、クリエ(ク)、クロストリン(ク)、クロトリマゾール1%(ク、軟、液)、ジニン(ク、液)、タオン(ク、液、ゲル)、ダルテスチン(ク)、デリマイン(ク)、ニゾラール(ク)、ニトコナゾン(ク)、バトラフェン(ク、液)、パラベール(ク、液)、ビクロノール(ク、液)、ビスコポール(ク、液)、ビフォノール(ク、液)、ビホナゾール(ク、液)、ピルツシン(ク、ゲル)、ビルミチン(ク)、フロリードD(軟、液)、ペキロン(ク)、ホスポール(ク)、ボレー(ク、液)、マイコスポール(ク、液)、マイコゾール(ク)、マリンゾール(ク、液)、メンタックス(ク、液)、モルダイン(ク、液)、レンチェンス(ク、液) |
膣坐薬
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アデスタンG(100mg、300mg)、エルシド、エンペシド、オキナゾールV(100mg、600mg)、サラシルト、パウゾール、パラベール、バリナスチンV(100mg、300mg)、フロリード |
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