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2.トリコモナスについて |
トリコモナスというのは、ゾウリムシやミドリムシなどと同じ原虫の仲間です。 症状としては、黄色く水っぽいおりものとして自覚するようになり、膣の中に灼熱感を伴うようなかゆみを感じ、またしばしばおりものが悪臭を伴うものとして自覚されます。また尿路に感染が及ぶ場合もあり、この時には頻尿や排尿痛を自覚することがあります。 治療としては、「トリコモナス症」として対応することが重要となりますから、メトロニダゾール(フラジールなど)あるいはチニダゾール(ハイシジン)を内服しながら同薬剤の膣錠を併用するのが一般的です。 なお、妊娠中の感染についてですが、妊娠初期では内服投与によって胎児へ移行して胎児奇形を起こす可能性があるため治療には膣錠のみにて対処するのが普通です。トリコモナス自身が胎児へ感染して奇形を起こす心配はありません。妊娠中期から末期にかけては、膣炎が影響して早期に破水を起こして早産に至る場合があるので要注意です。
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