レディースホームFAQB.生理の異常〜出血に関するもの編

8.生理が止まってしまった

 

 

 妊娠の可能性がある場合は、これは論外でしょう。
 ここでは、妊娠の可能性がない場合についてをお話しいたします。  

 まず第一に考えられるのは、排卵が起こらなくなってしまったという場合です。
 無排卵になると、不正出血をちょくちょく起こすか、あるいは生理を含めまったく出血が起こらないようになります。排卵が起こらなくなる原因はいろいろ考えられますが、第一の原因はストレスでしょう。無排卵についてはこちらを参考にして下さい。

 次に更年期かな?と思う場合ですが、この場合更年期症状が随伴する場合が多いので症状を伴っているのなら比較的判断は容易でしょう。
 代表的なものを以下に列挙しますと、
  顔のほてり、のぼせ感、動悸、異常発汗、時に冷え性
  胸部苦悶感、呼吸ひっ迫感、嘔気・嘔吐、むくみ、食欲の変化
  頭痛、肩や首のこり、背中の張り、めまい、耳鳴り
  不眠、眠りが浅い、夜中に一度目が覚めてしまうと眠れなくなる
  いらいらする、焦燥感、寂しいキモチになる、ヒステリー
  腰痛、関節痛、筋肉痛、易疲労感、やる気が失せる
  動くのがおっくうになる、性欲の減少(あるいは欠如)
  性器の乾燥感・萎縮感、手足のしびれ感、知覚過敏
  虫がはうような違和感、おりものの異常
   といったところでしょう。
 こういった症状がほとんどなく生理が不順、ないしは止まってしまっているという場合には、産婦人科で診察を受けて「妊娠ではないかどうか」「子宮や卵巣に異常がないかどうか」を確認しておくと良いと思います。

  最後に、生理が止まってしまった場合に比較的良く見られるものとして、高プロラクチン血症という疾患があります。この疾患は母乳の分泌を促進するプロラクチンというホルモンが異常に増加してくるために起こるもので、出産後ではないのにも拘わらず、母乳が出るという症状とともに、生理が来ない(もしくは不順になった)という症状を起こすものです。乳汁分泌を伴わないけれども排卵が抑えられてしまっているということもあるため、妊娠ではない(妊娠反応は出ない)のに生理が来ないという場合には、やはり産婦人科を受診した方が良いでしょう。
   

  ■関連するリンク
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