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3.PCOってどういうものでしょうか?

 

 PCO(S)というのは、多嚢胞性卵巣症候群(Polycystic Ovary Syndrome)と言い、無排卵月経あるいは無月経、不妊、肥満、多毛などを主症状とする症候群です。超音波検査で卵巣に多数の小さな卵胞(あるいは嚢胞)を認められることで発見されることが多いようですが、PCOSと診断するためには卵巣の多嚢胞性変化に加えて以下の基準を満たす必要があります。
 ・FSHに対してLHが高値 (→LH、FSHに関しての詳細はこちら
 ・月経の異常(無月経、無排卵周期症など)がある
このほか、肥満、男性化(多毛、低声音など)などを伴うことも多く見られます。

 

 

 組織的には卵巣白膜に肥厚が認められることが特徴で、時に隆起しているのも見られます。この白膜肥厚が排卵障害の原因となっているとも言われ、実際白膜を含めて楔(くさび)状に一部切除を行うと排卵が起こるようになることが知られています。この排卵障害を伴うこと、およびこれが原因で無月経や不妊症などを来すことがPCOSで最も問題となるものです。
 PCOSにおける排卵障害に対しては、クロミッド投与では排卵が起こらない場合が多く、HMGによる排卵誘発が必要となることがしばしばあります。そしてさらに問題になるのはHMGによる誘発でOHSSを招きやすいということです。
 ホルモン療法(クロミッド投与、HMG投与など)が無効であったりOHSSを招く場合には、外科的治療が必要となることがあります。外科的治療としては、開腹による卵巣の楔状切除術が行われますが、最近では腹腔鏡による卵巣(卵胞)の電気メスやレーザーを用いた焼灼術も行われるようになってきています。

 

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