流産した週数によっても多少異なりますが・・・
一般的には妊娠2〜3ヶ月(4〜11週)くらいでの流産するケースが最も多いでしょうから、この場合についてのお話をしましょう。4〜5ヶ月での流産に関しては、胎児死亡として考えた方が良いでしょうし、こちらの場合は初期の流産とは意味合いが多少違いますので、個々のケースで担当の先生からよくお話を聞いた方が良いものと思います。
なお、流産の種類(形式)に関しては、「稽留流産といわれましたが、どういうことでしょうか?」に記載が、流産を繰り返す場合には「流産を繰り返していますがどういう原因が考えられますか?
」に記載がありますので参考にして下さい。
完全流産にしても、稽留流産や不全流産により子宮内掻爬術を受けた後でも、まず2〜3日の間は安静にする必要があるでしょう。この間に特に問題がないようでしたら、徐々に生活範囲を拡げていくようにしましょう。通常は流産処置後約1週間後に診察を受けるようになると思いますが、それまでの間は無理は禁物です。
この期間に無理をすると子宮内や卵管内で炎症を起こしたりする心配があり、それが原因で子宮腔内で癒着を起こしたり卵管が閉塞したりすれば、その結果として不妊症につながる可能性があるわけですから、この期間が一番大事な期間なのだと心得ておくべきなのです。
流産あるいはその処置後から問題なく1週間以上経過すれば、自然に出血も止まるようになり、やがて排卵が起こるようになって普通に生理が来るようになります。通常、流産あるいはその処置後から続く出血は、おおむね1週間前後、長くても10日以内には止まってくるのが普通です。
それ以上出血が続く場合は産婦人科で診察を受けるべきでしょう。
生理に関しては、流産ないしはその処置後約1ヶ月後頃にあるのが普通ですが、もともと生理が不順であった人はこの限りではありません。もしも2ヶ月以上生理が来ないようでしたら、やはり産婦人科で診察を受けて下さい。
スポーツや旅行など、比較的身体に負担のかかることはなるべく一度生理が来るまでの間は控えるべきでしょう。仕事や家事は、1週間後の診察で問題がないと判断されれば従事してかまわないですが、やはり生理が来るまでの間は無理をしないように気をつけて下さい。
性生活は一度生理が来るまでは控えておいた方が無難でしょう。
最後に、次の妊娠のことですが・・・
次に妊娠するまでは3ヶ月くらいは開けておくと良いと思います。
その間に2〜3回生理が来ると思いますが、この生理が普通通りにきちんとあるかどうかを様子見ることで身体が元に戻っているかどうかを判断する、という意味と、この間身体を休める、という意味で、そのくらいは避妊をしておいた方が良いでしょう。
できればその間は基礎体温を記録しておいて排卵がきちんとあるかどうかを自分でも確認しておくと良いでしょうね。
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