★診察の流れ★
問診
問診票を書かされる場合もありますが、まずこの時に自分が
どういうことが原因で病院へ来たのかを話します。
既往疾患、家族歴、生理の状態(順調かどうか、生理痛の有無など)
妊娠の経験の有無なども聞かれます。
あらかじめ自分の症状や気にかかることをメモしておくと良いでしょう。
診察・検査
検査は血液検査、超音波検査、レントゲン検査などが主で、問診や診察所見などで必要と思われる検査が決められます。
婦人科特有の診察には内診がありますが、通常性行為の経験のない方の内診は行わないか、あるいは直腸診と言ってお尻の方から指を入れて診察する場合かのどちらかでしょう。
ちなみに直腸診ではオリーブ油を使ってなるべく痛くないように診察するのが普通です。
内診は片方の手の指を1本入れ、もう片方の手でお腹を押さえて子宮、卵巣、子宮近辺を触診します。これを双合診といいます。
子宮の大きさや、卵巣の腫瘍の有無、押さえることによる痛みがどこかにあるかどうかなどを診ます。
そして、クスコ膣鏡を入れて膣の中と子宮口を観察します。
子宮癌の検査はこの時に行いますが、子宮口の細胞をへらでこすり取るだけなのでほとんど痛みは感じないでしょう。
子宮の奥の方の細胞診(子宮体癌の検査)も行う場合は、細い管を子宮の中に入れますのでちょっとチクッとするかもしれません。
おりものに症状がある方の場合にはおりものを採取して培養検査に出したり、直接顕微鏡下におりものを鏡検したりします。
必要あれば膣坐薬を入れることもあります。
妊娠初期、卵胞や子宮内膜を見る時、お腹の上からの超音波ではよく見えない時などでは、膣式超音波検査といって、棒のような器械を膣の中に入れて超音波検査をすることも多いです。
子宮、卵巣、その他婦人科的疾患を検査する上ではこの膣式の超音波の方が腹式の超音波検査よりも圧倒的に多くの情報を得ることができます。
もちろん、この検査も処女の方ではやらないのが普通でしょう。
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