基礎体温上でお話しいたしますと、一番妊娠しやすいのは当然排卵の頃ですから低温期の最後の日前後です。
もう少し詳しくお話しすれば、この低温期最後の日の頃で透明で粘っこいおりものが増えてきたら、自分の指にとって親指と人差し指でこのおりものを延ばしてみます。
10cm以上楽々と延びるようでしたらかなり排卵が近いと思って良いでしょう。
市販の排卵検査薬があればそれも試してみるとなお良いかもしれません。
ところで、排卵したあと卵はどのくらいの期間受精能力があるかといいますと、およそ12〜24時間だそうです。一方、精子の方はといいますと射精後3日ほどだと言われています。中には1週間ほど経っても受精能力を持ち合わせているヤカラもいるらしいのですが・・・
受精というのは排卵直後に(卵管内で)起こると言われていますので、卵が卵管内に進入してきた時には精子達はもうその場所で受精の準備ができていなければなりません。ということは、精子は少なくとも排卵の1日前には膣内に放出されていなければならないということになります。
以上のことを踏まえれば、排卵日がある程度推測されるのであれば、その日の少なくとも1日前に性行為がなければ妊娠は難しいということになりますね。つまり、排卵日を狙って頑張ってみてもむしろそれでは遅いのだというふうに捉えていいわけです。
また逆に、排卵後24時間以上経ってしまえば、ほとんど妊娠の可能性はなくなる、ということにもなります。
つまり、生理が終わってから排卵するまでの間は、精子の寿命を考慮すると、いつでも妊娠する可能性があると言えるが、排卵日を過ぎてしまえばほとんど妊娠の可能性はなくなるとも言えるわけです。
基礎体温をつけているのであれば、高温期に入ってしまえばまず妊娠しないと考えて良い、ということですね。
|