<あくびさんのケース>

<病名>子宮内膜症
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99年の8月に腹腔鏡手術を受けました。
それまでの症状は生理痛、左の下腹部のひきつるような鈍痛、左脚の付け根の痛みとしびれ、性交痛、肛門奥痛、内診痛、排卵痛などです。
入院は5日間でした。癒着の可能性があるので、開腹手術になるかもしれないと言われていましたが、実際は左仙骨子宮靭帯の腹膜面に1-2cmほどの病巣が発見されただけで、癒着はありませんでした。
いろんな人の話しを聞いて手術に臨んだので、思っていたよりも楽だったという印象ですが、手術した日の夜だけはさすがにつらかったです。麻酔の影響で喉が痛み、咳が出たらお腹にひびくという具合で眠れませんでした。濡れタオルを用意しておくといいと聞いていたので、枕元の手の届くトコロに置いてもらってました。咳が出そうになると、濡れタオルを口にあてて、呼吸をすると少し楽になりました。次の日からは飴を舐め続けていました。
何日かはお腹の痛みもつらかったですが、毎日確実によくなっていきました。だいたい術後2週間ぐらいで普通の生活に戻ることが出来たと思います。
術後は内診時の痛みとおしりの奥の痛み、性交痛はまったくなくなりました。生理痛はありますが、鎮痛剤で抑えられる程度です。ただ左脚のしびれ、下腹部の違和感は残っていますし、痛みがまったくなくなったというわけではありません。
それでも確定診断を受けて、ようやく自分の体と向き合うことができたという感じで、精神的にとてもプラスになったと思います。
最後に、私は手術の体験記を書くためにノートを持参して、先生のおっしゃることや自分の思ったことなど細かく記入していておきました。
後で質問したいことをまとめるのにも役立ちますし、オススメです。

<管理人ももこのケース>

<病名>子宮内膜症
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まだ腹腔鏡が内膜症の保険適応になってそれほど経っていない1993年の夏に手術をお願いしました。
入院日数は5日間で帰る頃には歩くのはそれほど辛くはなく、布団の寝起きや重いものはまだ持てないかなといった感じでした。
私の場合はガスでお腹を膨らませる方法だったのですが、ガスが少量は体内に残るので、翌朝とにかく肩がいたくて、横には向けるのですが物が持ち上げられないし長時間その姿勢は保てず、誰も付き添えない状態だった私は流動食の食事もどれませんでした。
看護婦さんにお願いすれば良かったんですが、なんだか忙しいのに悪いなーと思うとお腹がぐうぐうなのに言えなかったです。
ストローのついていたジュースだけは飲めたので、冷ましてから太目のストローがあれば自力で食事できたのになーと思います。
とにかく手術が終わった日だけはとても辛くて、初手術の私には看護婦さんを呼んでいい状態がわからなかったのですが、「呼んでくれれば良かったのに〜」って後で言われちゃいました。
なので気持ち悪いとか痛みが辛くて眠れないとかそういうことはむしろ早めに言った方がいいみたいです。
あとすごく覚えているのは前麻酔と送管の影響で喉が痛いし口が乾ききったことです。
扁桃腺炎を何度も経験してる私でも今まで似ないくらい辛かったです。
手術当日は飲食できないのですが、場合によってはぐちゅぐちゅするだけのうがいならOKが出ることもありますから、まだ明るいうちにきいておくといいかもしれません。
2回目の手術のとき濡れタオルと吸い口に水を入れてもらって吐き出していい容器を用意してもらってすごしたら、トローチも要らないくらい平気でした。
あとはとにかく腰が痛かったです。傷よりも腰の痛みで目がさめました。
これは脚をくの字にまげてあげるタイプのベッドだったらすこーしだけ上げてもらうかひざの裏側にバスタオルを棒状にしたものを当ててもらうといいです。
私は元々腰はそんなに良くなかったので余計そうだったのかもしれませんが、お腹におもりがのっているので、そのせいもあると思います。
もし家族の方が付き添えるなら、当日だけはいてもらったほうがいいと思います。
足が暑いから足元を少しあけてほしいとか、うがいしたいとかってやっぱり看護婦さんを呼ぶのもなーって思っちゃうと思います。
退院後はとにかく無理しないことです。
退院して2週間で販売員の仕事に復帰したのですが、まだ走れないし重いものも持てなくって、かえって体調を崩しましたし、痛みがきっちり消えるまで時間もかかってしまいました。
1週間目は寝たりおきたり程度であまり家事もやらない方がいいですし、少しずつ簡単なことからはじめた方がいいと思います。
術後1ヶ月休めば、きっと回復もばっちりです。

術後の症状の変化ですが、生理痛は確かに軽くなりました。
私の場合は完全に鎮痛剤とオサラバできたのは半年ほどでしたが、普通はもうちょっともつとおもいます。
癒着をはがしても仙骨子宮じん帯を一部切断しても仙骨子宮じん帯がとても短い状態だったので、ほんのわずかしか子宮は動く状態にしかならなかったので一般的な例とは違うかもしれません。
でも内膜症にとって腹腔鏡手術は新たなスタートであり、治療の終わりではありません。
この手術をする人が内膜症と向き合って、ちゃんと付き合ってくれることを願っています。