レディースホームFAQK.不妊症に関するもの編

1.何年くらい子供ができない場合に不妊症と考えたら良い?

 

 通常、避妊をせずに普通に性生活を送った場合1年以内に80%の人が妊娠する、と言われています。従って、避妊を意識せずに1年間妊娠しなかった場合は不妊症である可能性があると言えるかもしれません。
どのくらいの期間妊娠しない場合に「不妊症」と考えるか、という点については、定義する団体によって差異があり、例えば日本産婦人科学会では3年、国際産婦人科連合では2年、アメリカ不妊学会では1年とされています。
 では、「どのくらい妊娠しない場合に産婦人科を受診したら良いのか?」
 これについてはだいたい、2年以上妊娠しない場合と考えて良いでしょう。
 日本においては全夫婦の約10%が不妊であるという統計があり、このことと、避妊を意識せずに自然に経過を見た場合2年以内に90%の人が妊娠する、という統計があることから、約2年を経過しても妊娠しない場合には不妊症と考えて病院を受診した方が良いと考えられているようです。
 しかし、基礎体温をつけていてきちんと低温・高温に分かれていて、高温期が約2週間持続しているという状態で、排卵日と考えられる頃に夫婦生活を持っていてもなかなか妊娠しないという場合には、この限りではありません。このような場合には半年くらいを目安と考えるのが妥当なところでしょう。