レディースホームFAQI.妊娠中の異常について

14.GBSって何ですか?妊娠にどういう影響があるのですか?

 

 GBSとは、Group B Streptococcus、すなわちB群溶血性レンサ球菌を指します。
膣内に常在することもある菌で、通常は大した病原性を持たないため問題にはなりませんが、妊娠中にこの菌が膣内に認められると分娩児に胎児に感染して細菌性髄膜炎や敗血症、肺炎などを起こすことがあります。
 1990年台の米国での調査ですが、新生児におけるGBS感染症の発生頻度は0.2%程度で、髄膜炎などを発病した場合の死亡率も4%程度と報告されており、それほど危険性の高いものではありませんが、時に髄膜炎の後遺症として聴力や視力障害、知力障害などを起こす場合があり、やはり安心してはいられないものと言える感染症です。

 また、妊娠中〜後期にGBS感染がある場合、絨毛膜羊膜炎を起こして破水し、早産となる心配があると考えられています。また、GBSがプロスタグランディンを産生するためこれが子宮収縮を促し、切迫早産の原因にもなりうるとの報告もあります。

 このような理由から、妊娠中〜後期にかけてGBS検査(おりものの培養検査です)を行う施設が増えてきていますが、GBSという病原菌に関してはまだまだ研究段階にあるものと考え、評価に対しては慎重にとの考えからあえて検査を行っていない施設もありますので、その点もご了承下さい。